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暑い季節〜添加物 VS自然派 〜添加物を避けたいママこそ知っておきたい「食中毒」とのバランス〜

「できるだけ手作りで育てたい。」
「子どもには添加物を食べさせたくない。」

そんな想いを持っているお母さんは、とても多いですよね。

私も管理栄養士として、普段はできるだけ素材に近い食事をおすすめしています。

でも、日本の夏は少し考え方を柔軟にして欲しい時期でもあります!!

なぜなら、この季節は添加物よりも食中毒のリスクが高くなる場面があるからです。

大切なのは、「添加物を避けること」ではなく、子どもの健康を守るために、その時々で最適な選択をすること。

今回は、最近話題になったフランスの研究にも触れながら、夏の食事との付き合い方についてお話しします。

添加物が気になるママへ

最近では、SNSを通して、「添加物は身体に悪い」という情報を目にする機会が増えましたよね。

実際、フランスでは10万人以上を対象にした大規模研究(NutriNet-Santé研究)が続けられており、一部の保存料や乳化剤などの食品添加物について、健康への影響が調べられています。

最近発表された研究では、一部の保存料の摂取量が多い人ほど、高血圧や2型糖尿病、がんなどとの関連がみられたという報告もありました。

ただし、これは「添加物が病気の原因になる」と証明した研究ではありません。

あくまでも「関連がみられた」という研究であり、今後もさらに研究が続けられていく分野です。

だからこそ、普段から加工食品ばかりに偏らず、できるだけ素材に近い食事を心がけることは大切だと言えます。

 

日本の夏、気をつけたいこと

一方で、日本の夏は高温多湿。

細菌が最も増えやすい季節です。

実は子どもにとっては、添加物よりも食中毒の方が、短期間で身体に大きな影響を与える可能性があります。

特に注意したいのが、

  • 手作りおにぎり
  • サンドイッチ
  • ゆで卵
  • ポテトサラダ
  • 手作りのおやつ

など。

夏休みに入り、海やプールなどレジャーが増える時期。

添加物ももちろんですが、我が家も子どもが3人、食べ盛りの夫(笑)が1人いるため、

「外食やコンビニを活用するよりも、手作りで安く済ませたい!!」

という心理もよくわかります。

でも、これらは保存方法によっては短時間でも細菌が増えてしまうことがあります。

小さな子どもは免疫機能がまだ十分に発達していないため、大人よりも重症化しやすいこともあります。

 

手作りにもリスクはある

「手作りだから無添加で安心」

そう思いたい気持ちはよく分かります。

でも、食中毒という視点では、必ずしもそうとは言えません。

保存料が入っていない食品は、その分だけ細菌が増えやすくなる場合があります。

もちろん、だから保存料がたくさん入った食品を積極的に選びましょう、という話ではありません。

夏場だけは、

「安全に食べられる」というメリットも考えて食品を選ぶことが大切なのです。

市販品を選ぶのも立派な安全対策

例えば、

・公園へ遊びに行く日
・遠足
・レジャー
・長時間の車移動

そんな日はどうでしょう。

朝作った手作りおにぎりを何時間も常温で持ち歩くより、

衛生管理が徹底された工場で製造され、品質管理のもと販売されているコンビニやスーパーのおにぎりを利用する方が、安全な場合もあります。

パンも同じです。

毎日食べる必要はありません。

でも、「今日は忙しい」「今日は暑い」

そんな日は、市販品を上手に活用することも子どもを守る選択肢の一つです。

 

添加物の基準はどう決まる?

日本では、食品添加物は自由に使えるわけではありません。

食品ごとに、

  • どんな添加物を使えるか
  • どれくらいまでなら使っていいか

が法律で細かく決められています。

その基準を決めるときには、まず動物を使った研究で「この量なら毎日食べても健康への影響は見られなかった」という量を調べます。

そして、

「動物と人では体が違うし、人によって体質も違うよね。」

ということを考えて、その量を100分の1まで少なくして、「これなら毎日一生食べ続けても健康への影響はないだろう」と考えられる量を基準にしています。

例えば、動物で「100」の量まで安全だった場合、人ではその100分の1である「1」を安全の目安にしている、というイメージです。

つまり、実際に食品に使われる量は、かなり余裕を持って決められているということです。

 

もちろん、新しい研究結果が出れば見直されることもあります。

だからこそ、

「絶対安全」
「絶対危険」

どちらかに偏るのではなく、正しい情報を知って選ぶことが大切です。

 

表示を見れば選びやすくなる

日本では、食品添加物は原則として表示が義務付けられています。

気になる商品があれば、原材料表示を見る習慣をつけるだけでも、選び方が変わってきます。

全部を避ける必要はありません。

「毎日食べるものなのか」
「たまに利用するものなのか」

そんな視点で考えるだけでも十分です。

 

大切なのは「避ける」より「使い分ける」

子育てをしていると、

「あれはダメ。」
「これは避けたい。」

そんな情報に振り回されてしまうことがあります。

でも、一番大切なのは、お母さん自身が無理なく続けられること。

普段はできるだけ手作りや素材を活かした食事を。

そして、暑い日や外出の日は、市販のおにぎりやパンも上手に取り入れる。

手作りする場合は、十分に冷ましてから包み、保冷バッグや保冷剤を使って長時間常温に置かないようにする。

そんなふうに「健康」と「安全」の両方を考えながら使い分けることが、子どもを守る一番の近道です。

 

子育てが苦しい、不安なママたちへ

実は、以前の私もそうでした。

「ちゃんと栄養を考えなきゃ。」
「できるだけ手作りしなきゃ。」

そう思えば思うほど、食事を考えることが苦しくなってしまった時期があります。

でも今は、完璧な食事よりも、笑顔で食卓を囲む方がずっと大切だと思っています。

スーパーのお惣菜を上手に取り入れながら、お母さんがニコニコしている方が、

子どもが嬉しそうにご飯を食べてくれることもたくさんあります。

毎日の暮らしの中で、上手に選び、上手に頼ること。
それも、子どもの健康を守る立派な栄養管理です。

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あなた自身を大切にすることが、家族の笑顔につながります。

楽しく穏やかに子育てができるよう、これからも応援しています!!

 

 

 

 

 

 

 

 

森田早紀(もりた・さき、管理栄養士)

岡山市出身。大阪で対プロ野球選手やスポーツチーム、調剤薬局、歯科医院などでの栄養指導経験を経て妊娠、出産。
長男の10カ月にも及ぶ夜泣きから「分子整合栄養医学」と出合い、子どもはもちろん自身や家族の不調を改善。
“ママと子どものかかりつけ管理栄養士”として講座や個別セッションを実施。
次の世代に残したい食文化や食習慣を、管理栄養士ならではの視点で伝えている。
「食べ物で、大切な家族の心と体を豊かに…」-そして一人でも多くのママが自分らしく、楽しく子育てができる事を願って活動中。

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